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太陽光発電の設置費用はいくら?相場や内訳、費用を抑えるポイントなどを解説

近年、住宅用の太陽光発電は光熱費の削減の手段として注目を集めています。
また、経済産業省は2030年に新築戸建住宅の6割への導入を目標に掲げており、東京都や京都府、神奈川県などでは設置の義務化を検討する動きもあるようです。
本記事では、設置相場や内訳、設置後に必要な維持費まで整理して解説します。
目次
太陽光発電の設置費用の相場
住宅の種類 | 新築案件 | 既築案件 |
1KWあたりの設置費用 | 約28.6万円 | 約32.6万円 |
一般住宅の太陽光パネルの設置容量の平均 | 約3kW〜5kW | |
設置費用の平均 | 約85.8〜143万円 | 約97.8〜163万円 |
太陽光発電の導入を検討する際、まず気になるのが設置費用の目安です。
経済産業省の資料「太陽光発電について」によると、1kWあたりの設置費用は新築で約28.6万円、既築で約32.6万円とされています。
一般的な住宅の設置容量は約3kW〜5kWであり、これを基にすると新築案件では約85.8〜143万円、既築案件では約97.8〜163万円が平均的な費用となります。
ただし、これらはあくまで統計的な目安であり、依頼する施工会社や選ぶ設備の種類、屋根の形状や追加オプションによっても金額は変動します。
実際に設置する際は、複数の業者に見積りを依頼し、条件を比較することが重要です。
太陽光発電の設置費用の内訳
設置費用の具体的な内訳 | |||
機器費用(1kWあたり) | 工事費用 | ||
・太陽光パネル:約13〜15万円 ・パワーコンディショナー:約3〜4万円 ・接続箱:約2〜6万円 ・ケーブル関係:約4,000〜8,000円 ・架台:約2万円 ・モニター:約10万円 ・蓄電池:約11万〜25万円(余剰電力を活用する場合)など | ・設置工事:約5万円・各種申請:約3,000円など |
太陽光発電の設置費用は、主に「機器費用」と「工事費用」の2つで構成されています。
機器費用は全体の7〜8割を占め、太陽光パネル本体、パワーコンディショナー、接続箱、ケーブル、架台、モニターなどが含まれます。パネルだけでも発電効率やメーカーによって価格差が大きいため、慎重に比較することが重要です。
また、発電して余った電力(余剰電力)を貯めておいて必要な時に使えるようにする場合、蓄電池を導入する必要があり、平均相場より高くなります。
一方、工事費用は全体の2〜3割にあたり、設置作業や電気工事、電力会社への申請手続き費用などが含まれます。
屋根の形状や材質、設置場所の条件などによって価格が大きく変動するため、項目ごとに確認することが不可欠です。
太陽光発電設置後にかかる費用
作業項目 | 内容 | 頻度(推奨) | 費用 |
定期点検 | 機器の不具合を確認し、メンテナンスや修正を行う目視確認の他、測定機器を使った調査もある | 3〜5年に1回程度 | 約3〜5万円 |
清掃 | パネル表面や周辺環境の洗浄・清掃 | 1〜5年に2回程度(簡易点検と一緒に行わえる場合がある) | 約3万~6万円 |
パワーコンディショナーの交換 | 劣化・故障している場合、交換する | 10〜20年に1回 | 約25~45万円 |
解体撤去 | 太陽光発電の設備の解体撤去 | 必要に応じて | 約15〜20万円 |
保険料 | 災害等による損害の補償 | 必要に応じて | 設備設置費用の約3〜5% |
太陽光発電は設置が完了すれば終わりというわけではなく、定期的なメンテナンスが必要となります。
主なメンテナンス内容は「定期点検」「清掃」「パワーコンディショナーの交換」の3つです。
これらは単に安全性を確保するためだけでなく、発電性能を維持し、設備の寿命を延ばす役割も果たします。
また、定期的なメンテナンス費用以外にも、設備の寿命が来た際の解体撤去費用や、災害に備えた保険料の加入費用も考慮しておく必要があります。
太陽光発電の設置によって賄える費用
住宅用太陽光発電設備の平均発電量は、1日あたり約8.1kWh〜13.5kWhです。
これは、4人家族が1日に消費する平均電力量(約13.1kWh〜14.5kWh)の過半数を賄える値となります。そのため、月々の電気代を大幅に削減できる可能性があります。
ただし、発電量は天候や季節、設置する地域の条件によって変動するため、シミュレーション結果や導入事例を参考に現実的な発電量を見積もることが大切です。
太陽光発電の設置費用を抑えるポイント

太陽光発電は費用が高額になりがちです。しかし、活用できる制度や業者をしっかり選ぶことで、初期費用を抑えられる可能性があります。ここでは、費用を抑えるためのポイントを2つご紹介します。
補助金を活用する
太陽光発電の導入を検討する際は、各自治体や団体が実施する補助金制度を確認しましょう。
たとえば、東京都江東区では省エネ設備導入を対象とした「江東区地球温暖化防止設備導入助成事業 」が設置されています。こうした制度を利用すれば、設置費用の一部が助成され、導入コストを大幅に抑えることが可能です。
ただし、補助金には応募期間や対象条件があり、定員に達すると締め切られる場合もあります。
そのため導入を検討する際は、早めに情報収集を行い、余裕を持って申請することが重要です。
見積りを比較する
設置費用を抑えるには、施工を依頼する前に複数の業者から見積りを取ることも非常に大切です。
依頼先によって料金形態や施工プランはさまざまです。複数の業者を比較することで、相場を把握できるだけでなく、自分に合った最適なプランを見つけられます。
見積りを依頼する際は、実際に設備を設置したい箇所を現地調査で見てもらったうえで、最も適した業者を選ぶと余計な費用を抑えることができるでしょう。
また、施工の金額だけでなく、サポート体制や保証内容も確認して判断を行うことが、総合的なコスト削減につながります。
まとめ
太陽光発電の設置費用は新築で約85.8〜143万円、既築で約97.8〜163万円が目安です。
内訳は機器費用と工事費用から成り、設置後もメンテナンス費用がかかることも念頭に置いておく必要があります。
しかし、太陽光発電の導入は電気代の節約につながるだけでなく、補助金等を活用すれば初期費用を抑えることも可能です。
ソライズは地域密着型の太陽光発電の専門企業です。
お客様に寄り添った最適な提案を行い、設置作業からアフターメンテナンスまで一貫して担当いたします。
また、メールやLINEでのご相談を受け付けており、簡単なお見積りをご確認いただけます。
詳細なお見積りをご希望の方には、後日ご自宅用にご訪問させていただき、現地調査を踏まえて最適なプランを提案させていただくことも可能です。
導入を検討している方は、ぜひ気軽にご相談ください。